海岸狂想曲


 「祐巳、今まで本当にごめんなさいね。それで、良かったら今度海までドライブに付き合ってくれるかしら・・・二人きりでね。」
 「はい!喜んで!」

 その後甘い空気が漂っていたというのに。瞳子ちゃんったら本当にお邪魔虫だった。いきなり乱入してきて、祥子お姉さま私も行きますぅなんて駄々こねるもんだから。祥子さまも押しに弱いから押し切られちゃって、結局ドライブは二人きりで行けなくなって。だから、祐巳は聖さまを誘ったのだった。

 「え、私も行っていいの?」
 「いいですよ。お姉さまも瞳子ちゃん連れてくるみたいですから。」

 助手席は瞳子ちゃんが座るって言うこと聞かないから。それなら当てつけに聖さまとイチャイチャして、祥子さまにヤキモチを焼いてもらおうという魂胆だった。ここ最近いつも祐巳ばかりヤキモチを焼いてるので、たまにはいいかなと思ったんだけど。
 「祥子お姉さま運転上手ですぅ。瞳子感激ー。」
 「そうかしら。まだ免許を取ってから数えるほどしか乗っていないのよ。そんなに上手いとは思えないわ。」
 「そんなことないですぅ。スムーズな加速にちゃんと静かに止まるブレーキングといい、とても初心者とは思えませんわー。」
 「ありがとう、瞳子ちゃん。」
 何が楽しくてこんな会話を聞かねばならんのか。なら聞かなければいいんだけど、気になるものは仕方がない。祥子さまは運転と瞳子ちゃんの相手で精一杯で、祐巳の方に構う余裕はなさそうだった。百面相し始めた祐巳に、聖さまは小さく耳打ちした。
 「祐巳ちゃん、妬けるねぇ。何、私を誘った理由は分かってるし。思い切りいちゃいちゃしようか。」
 「……何で分かるんですか、そんなこと。」
 「えー、祐巳ちゃんの考えてることは私には何故か分かるのよん。」
 そう言いながら、聖さまは体をピタリとくっつけてきた。どこか甘えるような仕草が、猫を思わせる。普段なら押しのけるんだけど、今回は特別だ。祐巳は聖さまの頭をポンポンと軽く叩いて、にっこり笑ってみる。まるでご主人様がじゃれてきた猫をよしよしとするみたいに、頭をくしゃくしゃと撫でてみたりした。バックミラーごしに、祥子さまがこっちを気にしてるのを知ってて、こうしてじゃれ合うっていうのは少々ドキドキするものがある。聖さまも悪乗りしてそのままほっぺを摺り寄せてきた。
 「祐巳ちゃんのほっぺ柔らかーい。」
 「そうですか?」
 さすが聖さま、オヤジモードにすかさず切り替わってきた。しれっと、いつのまにか肩に手まで回して、耳元に唇を寄せてくる。
 「ふふ、見てるねぇ。それでこそ紅薔薇姉妹。からかいがいがあるよ。」
 「に、してはやりすぎな気がしないでもないんですけど。」
 「えー、祐巳ちゃんのこと大好きだしー。こんな時でもないと祐巳ちゃんってちゃんと構ってくれないんだもの。」
 お姉さんは悲しいなんて言って、よよよっとわざとらしく泣き崩れる仕草をする聖さまに正直呆れつつも、祐巳は精一杯の笑顔で応対した。
 「はいはい、聖さまのこと私も大好きですから泣き真似はしないでくださいよ。」
 祐巳の言葉に聖さまは気をよくしたのか、がばっと抱きついてくる。さすがにいちゃいちゃし過ぎかなぁと思った矢先、祥子さまの冷たい声がした。
 「聖さま、お戯れはその辺にしていただけますか。」
 「おー、怖いねぇ。縦ロールが寝こけた途端、お姉さまモード全開ですか。」
 その言葉に祐巳は助手席を見ると、確かにはしゃぎ疲れたのか瞳子ちゃんはぐっすり寝ていた。祥子さまの隣なのに勿体無いなぁと思う反面、それだけ祥子さまによく会っているってことなんだろうなぁと少しだけ妬けてしまった。
 「ま、そろそろ着きそうだし。このくらいで一旦は勘弁してやろう。」
 「一旦はって、まだ祐巳にちょっかいをかける気ですか。」
 「さあ、どうでしょう?」
 二人の間に火花のようなものが散った気がするのは、祐巳の気のせいだろうか。ともあれ目指す建物が見えてきた。そして、建物の前に停まる赤いフェラーリと黒のミニクーパーが。そこには現山百合会メンバーと前薔薇さまである蓉子さまと江利子さままでが勢揃いしていた。車に気づいた由乃さんがこっちに向かって大きく手を振っている。
 「あ、祐巳ちゃんに言い忘れてたけど。今日はみんなで遊ぶからね。」
 「言い忘れないでください、そんな大事なことは。」
 「私も聞いていませんわ。人の別荘だからって勝手に話を進めないでいただけます?」
 騒がしくなりそうな予感に、祐巳がドキドキしつつもちょっぴり残念がっているのを知っているのは、太陽とマリア様だけだった。

 「・・・何でこんな大所帯なんだろ。」
 祐巳は思わず呟いた。どこから聞きつけたか知らないけど、前薔薇さま方である江利子さま、蓉子さまに、現薔薇ファミリーという面子が祥子さまの別荘に揃い踏みしているという状況。いや、みんなのことは嫌いなんかじゃないんだけど。本来なら二人きりのデートが何でこんなことになってるんだと思うからこその呟きに、祥子さまも苦笑している。
 「大方、聖さまが他のみんなも誘ったんでしょう。まったく、あの方らしい考えね。」
 「……まあいいんですけどね。楽しそうだし。」
 でも、きっと祥子さまの隣は瞳子ちゃんがゲットするんだろうなぁと思うと複雑な気分なのは仕方がなかった。祐巳が百面相しはじめたのを見た祥子さまは、声をかけようとしたのだが。それは叶わなかった。
 「祥子お姉さま、早く泳ぎましょうよ。瞳子はもう準備万端ですぅ。」
 海が近くにあるので、みんな泳ぐために各々の部屋で着替えてるはずなのだが。瞳子ちゃんはもう着替え終わったようで。ピンクのワンピース風の水着が良く似合っていた。
 「瞳子ちゃん、先に行っててもらえるかしら。」
 祥子さま、今日は強気に応対した。笑顔だけど、有無を言わさない感じが漂っている。さすがに薔薇さまともなると、風格か違うなぁと祐巳は見ていて漠然と思った。その後、祥子さまは祐巳の肩をさりげなく抱き寄せて言葉を続ける。
 「祐巳と少し話があるから、ごめんなさいね。」
 「分かりました。」
 さすがの瞳子ちゃんも引き下がった。そのまま部屋を出て行く。抱き寄せたのは瞳子ちゃんを追い払うためのポーズかと思っていたのに。祥子さまは祐巳の肩に手を回したまま離そうとはしなかった。何でだろうっていう疑問と胸のドキドキで息が詰まりそうで、祐巳は声を出せずにただ祥子さまの熱を感じている。どこか甘さの漂う空気は、次の瞬間あっさりと崩れ去った。
 「祐巳ちゃん、着替えたー?ってまだなの。」
 聖さまが勢いよくドアを開けて入ってきた。とっさに祥子さまと祐巳は寄せ合っていた体を離す。個人個人に部屋が与えられているから、本来なら祥子さまはここに居ないでさっさと着替えてるはずなのを見抜いた聖さまは、にやりと意地悪な笑いを浮かべた。
 「祐巳ちゃん、祥子に変な真似されなかったー?服とが脱がされてない?」
 「・・・聖さま、私をどういう風な目で見てらっしゃるんですか。」
 「そうですよ。聖さまじゃないんですから、お姉さまはそんなことしませんよ。」
 「そうかなぁ、祐巳ちゃん可愛いからお姉さんだったら襲っちゃうぞー。」
 がおーなんて言って聖さまは祐巳に抱きついた。聖さまは既に黒の競泳用みたいな水着に着替えていて、白い肌が艶かしい。抱きつかれるのには慣れているけど、そんな格好で抱きつかれるのはさすがに恥ずかしかった。
 「聖さま、離してくださいよー。」
 「えー、祐巳ちゃんの抱き心地をもっと堪能したいなぁ。あ、着替えるの手伝ってあげようかー。」
 そのまま、聖さまは祐巳の着ているTシャツに手をかける。だが、そこまでだった。
 「聖さま、お戯れはその辺でお止めになっていただけないかしら。」
 祥子さまがすさまじいプレッシャーを放っていた。いくらお嬢様とはいえ、一介の女子高生が殺気を放つ様ははっきり言って異様である。さすがの聖さまも固まった。
 「……じゃ、祐巳ちゃんまた浜辺でねー。」
 そそくさと聖さまは部屋を出て行った。祐巳はほっと一安心した。ちゃんと聖さまは引き時を分かってるから、いつも大事には至らないけど。祥子さまは怒ったら何をしでかすか分からないところがあるから、いつもハラハラしているのだった。祥子さまは祐巳の方に向き直ると優しく微笑む。先程の祥子さまとは全然違うその微笑みに祐巳は思わず顔を赤くしてしまった。
 「祐巳、着替えてくるから一緒に行きましょう。」
 「はい、お姉さま。」
 祥子さまが部屋を出て行った後も、胸のドキドキは止まらなかった。

 「うわ、綺麗……。」
 祥子さまの別荘から程なく行ける海は、見事なまでの青さだった。深くて鮮やかな青色の海に、塵一つ落ちていない砂浜。生まれたままの海とでも言えばいいだろうか、とにかく東京とは全然違う海の様子に、祐巳は感動した。祥子さまはそんな祐巳を見て穏やかに微笑んでいる。
 「それなら連れてきたかいがあるわ。」
 「本当、ありがとうございます。お姉さま。」
 パラソルで日差しを避けながら、二人は砂浜へと歩き出す。当然のように、相合傘で。浜辺では由乃さんが令さまとじゃれあっていた。志摩子さんは乃梨子ちゃんと一緒にビーチバレーをして、その様子を蓉子さまと江利子さまが穏やかな微笑みを浮かべながら見つめている。聖さまはビーチパラソルの下で昼寝をしていて、瞳子ちゃんはというと祥子さま目掛けて駆けて来た。
 「・・・二人っきりはなかなか味わえないですね。」
 祐巳の小さな呟きに祥子さまが答えようとしたが、瞳子ちゃんによって遮られた。
 「祥子お姉さま遅いですぅ。さ、早く泳ぎましょう。」
 「え、あ、瞳子ちゃん。」
 「さ、早く早く。」
 そういうと瞳子ちゃんは祥子さまの手を取って、浜辺へと引っ張っていった。祥子さまは引っ張られていく途中、祐巳の方を振り返ってくれたけど祐巳は寂しげな微笑みしか浮かべることしか出来なかった。そのままゆっくりとビーチパラソルの方へと祐巳は近づく。元気が出ない時、頼れるのは聖さまだから。浮気とかじゃないけど、聖さまのことは大好きだし。時々ちょっとおふざけが過ぎるけど、そういうのもひっくるめて聖さまのことを頼れる先輩だと祐巳は思っている。
 「聖さま、寝てらっしゃるんですか?」
 「うー、起きてるけど。あんま暑いの得意じゃないんだよね。あ、祐巳ちゃん可愛い。」
 「えへへ、ありがとうございます。」
 空の色みたいなセパレートの水着は、泳ぎにいくと聞いてから由乃さんと一緒に買いに行ったものだ。無くした傘と同じ色だけど、もうあの時のような寂しい気持ちにはならなかった。今は瞳子ちゃんを構ってるけど、祥子さまはちゃんと事情を説明してくれたし。謝ってくれたから。ちょっと妬けるけど、今回は大目にみて単純に遊びを楽しもうと祐巳は思った。聖さまが優しく笑って祐巳の頭を撫でてくれる。
 「いい顔してるじゃない。それでこそ私の祐巳ちゃんよ。」
 「・・・私のは余計ですよ。」
 少しずつ沈んでた気持ちが浮いてきた。やっぱり聖さまはこういう時頼れるから。思わず抱きついてしまった。
 「あら、祐巳ちゃんいつから聖に宗旨替えしたの?」
 こっちを見ていたらしい蓉子さまが祐巳に微笑んだ。久々の「おばあちゃん」に祐巳の顔は緩む。久しぶりに見る蓉子さまはその美しさに益々磨きがかかっていた。
 「そんな訳ないじゃないですか。私はいつでもお姉さまが一番ですよ。」
 「やっぱり、祐巳ちゃんはそうじゃないとね。聖に自ら飛び込むなんて無謀な真似するから、ちょっと心配しちゃった。」
 「あ・・・。」
 その言葉に祐巳は上目遣いに聖さまを見上げる。聖さまはにやりと意地悪そうに笑った。獲物を捕らえた肉食獣のような、キラキラとした目が印象的だなぁって、この状態かなり危険なんじゃあなかろうか。いつのまにやら、しっかりとホールドされてるし。
 「祐巳ちゃん、本当可愛いんだからー。照れなくてもいいのよ、祐巳ちゃんの気持ちはちゃんと分かってるからね。」
 「分かってるって何がですか。」
 「え、聖さま大好きー、でしょ。私も祐巳ちゃんのこと大好きだしー。好き同士ならすることは決まってるでしょう?」
 なんてこと言って、祐巳の顎に手をかけて顔を寄せてきた。何度見ても綺麗な顔だよなって、見惚れてる場合じゃない!
 「聖さま、いい加減に……」
 「なさらないと、生きて帰れませんわよ。」
 「お姉さま!」
 祐巳の声に、どうやって瞳子ちゃんをまいてきたのか知らないけど、祥子さまの声が祐巳の声に重なった。絶妙のタイミングで現れるあたり、祐巳のことをちゃんと気にかけていてくれたようで。思わずにっこり笑ってしまった。
 「あは、祥子ってば祐巳ちゃんのピンチには素早く反応するわねぇ。とりあえず、首を絞めてる手を放してもらえると嬉しいんだけど。」
 「先に祐巳を放していただけますか。そうすれば放しますけど。」
 祥子さまはそう言ってにっこりと笑った。でも、どこか寒気が走るのは祐巳だけではないだろう。聖さまは祥子さまの笑顔に動きを止めて動けなくなってるみたいだから、祐巳は自力で抜け出した。恐るべし、祥子さまの絶対零度の微笑み。どこでそんな笑い方を覚えたのか聞いてみたいけど、怖そうだからやめておくことにした。
 「聖、祐巳ちゃんにちょっかいをかけるのはその辺にしておいたら?何度首絞められるか分からないわよ。」
 蓉子さまが呆れたような顔をした。その言葉に聖さまは不服そうな顔をする。
 「えー、でも祥子が悪いんじゃない。こんなに可愛い祐巳ちゃん放っておくからー。」
 そう言って、聖さまが逃げた祐巳を抱き寄せようとしたその瞬間だった。
 「いい加減になさって!そもそも今回は祐巳と私だけでデートだったんですのよ。それがいつのまにやらこんなことになって……もちろん、みんなのことを嫌いとかそんなことはないですけど、色々あって二人でデートする機会がなかなかなくて、今回ようやく出かけられるかと思ったら……。そのうえ、聖さまは祐巳にちょっかいをかけ過ぎです!祐巳は私の大事な姉妹なんですのよ。からかいたいなら、これだけ人が揃ってるんですから他の誰かになさってください。」
 祥子さまの爆発、一体誰が予想しただろうか。突然の爆発に、当事者である祐巳や聖さまだけでなく、他のみんなも動きを止めた。祥子さまは怒鳴り疲れたのか、肩で息をしている。やがて、蓉子さまが口を開いた。
 「……とりあえず、祥子の言い分は分かったわ。あなたが私達を嫌いだとは思っていないのならそれで十分よ。みんな、遊び足りないかもしれないけどまた今度会いましょう。」
 その言葉に、祐巳と聖さま、祥子さまを除いたみんなは頷いた。瞳子ちゃんはというと、初めてヒステリーモードの祥子さまを見てびっくりしたのだろう。しきりに頷いている。
 「さ、帰り支度をしに戻りましょうか。あ、見送りはいいわよ。今からじゃ遅いかもしれないけど、二人きりを満喫しなさい。」
 蓉子さまの言葉に、祥子さまはようやく機嫌を収めたようだ。心なしか穏やかな顔つきになった気がする。祐巳はというと思ってもいなかった事態に正直笑顔を隠せなかった。みんなはぞろぞろと引き上げていく。聖さまはふと、こっちを振り返ってウィンクした。
 「……感謝するべきなのかしらね。」
 「え、何がですか?」
 祥子さまは全てをすっ飛ばして、結論だけ言うものだから。祐巳の頭じゃついていけないのだった。思わず聞き返した祐巳に向き直って、祥子さまは苦笑した。
 「わざと私を爆発させて、ああなるように仕向けたのよ。他のみんなだったら事情を説明すれば二人きりにしてくれるでしょうけど、瞳子ちゃんはそうはいかないから。そこで、いつもの私と違う私を見せれば瞳子ちゃんはびっくりして帰りたくなるんじゃないかって考えたんでしょうね。見事にその読みは当たったようだけど、これで駄目だったら私が無駄にイライラさせられただけってことになってたわね。まったく、憎らしいけど憎めないお方だわ。」
 「……あんなにおちゃらけてるのに、やっぱり聖さまはすごいなぁ。」
 「そうね。さ、祐巳。ようやく二人きりになったんだから、他のことは忘れて目一杯楽しみましょう。」
 「はい、お姉さま。」
 その後は泳いだり、疲れたらパラソルの下で横になったりしてすごくはしゃいだ。祥子さまも楽しそうにしてるから、それだけで嬉しくて。
 このまま時が止まればいいと、祐巳は切実に思ったのだった。


 「今日は楽しかったわね、祐巳。」
 「はい、また機会があったらこうしてデートしたいです。」
 帰りは念願の助手席に座れた。大好きな祥子さまの隣で、祥子さまと話をする。それだけのことだけど、つい最近までそれだけのことさえ出来なかったから。嬉しいけど、はしゃぎすぎたせいか、うとうとしてきた。聖さまならともかく、祥子さまの運転なら安心して眠れるだろう。そう思ったら本格的に眠くなってきた。祥子さまの声が遠くに聞こえる。
 「……寝ちゃったわね。」
 祥子さまは苦笑した。ふと、何を思ったのか。祥子さまは道路の脇に車を寄せる。
 「お姉さまぁ…大好きです……。」
 「そういうことは起きてる時に言ってほしいわね。……私も祐巳が大好きよ。」
 祥子さまはそっと祐巳の膝に上着代わりのシャツをかけると、祐巳のおでこに軽く口付けた。祥子さまの、この上ない穏やかな微笑みを見ていたのは、月とマリア様だけかもしれない。
                                                  終わり



 ギリギリセーフっすかね。

 がー、緋色さますいません。こんな話になってしまいました。一応、原作に近い感じを目標に、かつ新刊発売日までにということで一人焦っておりました。しかし、原作風に書くのはすごく難しい・・・とりあえず、聖さまいいとこどり。そして、あの後祐巳は普通に家に送ってもらえたのかはマリア様だけが知っているっす。(笑)
 ちなみに、赤のフェラーリに乗ってたのは江利子さまで、黒のミニクーパーに乗ってたのは蓉子さまです。え、イメージに合わないって?私は車には詳しくないんで・・・友達に聞いたら、ワーゲンゴルフってのもありなんじゃない?って言ってたけど、ワーゲンゴルフってどんな車やねん!ってことになったので、無難(そうか?)なセレクトをさせて頂きました。
 いつか、チューなしの祥子×祐巳書きたいなぁ。って、本当どこまでやっていいのか分からないっすね。特に今回みたいな場合は。とりあえず、リクしてくださった緋色さまにこの話を捧げます。それでは、次こそは令×由乃を書きたいと思いつつ、失礼しまーす。

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